世の中の一般的な使用方法は、オリジナルサイトの概要と大差無いようですが、実際本当に使いたい環境を持っている人にとっては説明不十分です。 バージョン 1.5.4 までと 1.5.5 からでは仕様がすこし違う 問題は、element.focus(); ですが、これですと環境によってはコピー対象となるエレメントの位置までスクロールしてしまうので(実際このブログではしてしまった)ので、良く解らずに 1.5.4 以前を使用している場合は、バージョンアップしないほうがいいです。また、以下のソースコードからも解るように、focus() が実行されるのは、INPUT か TEXTAREA か その他の要素で contenteditable 属性を持っている場合だけなので、普通に DIV ならば focus() が実行される事はありません。
/*! * clipboard.js v1.5.12 * https://zenorocha.github.io/clipboard.js * * Licensed MIT c Zeno Rocha */ if (element.nodeName === 'INPUT' || element.nodeName === 'TEXTAREA') { element.focus(); element.setSelectionRange(0, element.value.length); selectedText = element.value; } else { if (element.hasAttribute('contenteditable')) { element.focus(); } var selection = window.getSelection(); var range = document.createRange(); range.selectNodeContents(element); selection.removeAllRanges(); selection.addRange(range); selectedText = selection.toString(); } return selectedText;
この SyntaxHighlighter の右上のツールバーにある copy ボタンは、Clipboard.js を組み込んで実装しました。 実装 このような事をふまえて一般的な実装は以下のようになります
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.2.1/jquery.min.js"></script> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/clipboard.js/1.5.12/clipboard.min.js"></script> <script> $(function(){ var clipboard = new Clipboard('.clipboard_element'); clipboard.on('success', function(e) { alert("クリップボードにコピーしました"); }); $(".action_btn").on("click", function(){ var work = prompt("入力値をクリップボードにセット") $("#clipboard").text( work ); }) }); </script> <div class="clipboard_element" data-clipboard-target="#clipboard"> <button type="button" class="action_btn">実行</button> </div> <div id="clipboard" style='position:absolute;left:-1000px;width:900px;white-space:pre-wrap;word-wrap:break-word;'></div>
new Clipboard で作成されるオブジェクトは、クリック対象の clipboard_element クラスを持つ要素を対象として作成されます。ここでは、clipboard_element は、DIV に対して設定されており、その DIV の中にアクションのトリガとなるボタンを配置しています。ボタンがクリックされると、まずそのイベントで必要なデータが画面外の要素に転送され、クリップボードにそのデータが送られます。要素間の関連性は、ボタンの親要素である DIV に data-clipboard-target="#clipboard" で設定されています
このソースコードには、いくつか重要な部分が存在します。
注意事項
1) ページにひとつだけ、クリップボード転送用の要素を DIV で作成する
(body 要素直下でいいと思います)
2) DIV 内に改行やスペースを反映させる為に white-space:pre-wrap を設定する
( 3) で幅を指定してそこで改行させる為の -wrap を使用します )
3) ページ上から隠す為に、position:absolute;left:-1000px を設定する
(クリップボートへコピーする為に選択する必要があるので、非表示では動作しません)
転送したテキストがこちら側へ表示しないように width:900px と word-wrap:break-word を指定する
4) クリックイベントは、ボタンである必要は無く、どのような要素でも良い
5) ボタンをクリックした時に必要な文字列を DIV に転送した後、DIV のクリックイベントが発生
実際の Clipboard.js のイベントは、ページ上のクリックイベントが全て終了してから発生するので、この順序である必要は無いのですが、仕様変更等あった場合にそなえてこの順序が良いと思います。
追記
ここで行っているような転送用のエリアを作成した処理を半自動でやるのがどうやら Advanced Options のあたりのようなのですが、ソース読むといろいろ scroll とかやってるので、環境によってはやはり問題がでるかもしれません。
Google、ChromeでのFlashブロックをさらに推進、12月にHTML5をデフォルトに
関連する記事
clipboard.js のコピーさせるテキストを自由にダイナミックに渡す方法は、Advanced Usage の text です。
|
【JavaScript ライブラリの最新記事】
- clipboard.js を使用してテキストをコピーする際に clipboard.js が必要とするパーツと意味
- clipboard.js のコピーさせるテキストを自由にダイナミックに渡す方法は、Advanced Usage の text です。
- JavaScript の内部コード文字列を SHIFT_JIS としてダウンロードさせる方法
- 自サイト(logical error を含む)で使用している SyntaxHighlighter のツールバーの問題点をごっそり自前で修正・カスタマイズしました。( その2 / ソースをクリップボード..
- 自サイト(logical error を含む)で使用している SyntaxHighlighter のツールバーの問題点をごっそり自前で修正・カスタマイズしました。( その1 / ソースの表示 )
- ブラウザ上のテキストデータを名前を付けて保存できる FileSaver.js を使って、テーブルのデータを Excel で開ける事を想定した CSV にして PC に保存
- JavaScript のみで、SHIFT_JIS や EUC-JP を UrlEncode に近い Escapeする Escape Codec Library
- Lightbox2 ライブラリの今時の使い方
- Google Visualization API って apikey いらなくなった? / ライブラリロード方法が変わってました
- Lightbox2 で data-title にボタンを埋め込んで、クリックしたら 画像のファイル名を取り出して Lightbox2 を閉じるギャラリーのデモ
- EASELJS を使用した画像の分割と分割されたエリア毎のアニメーション / createjs.Ticker の reset と init はうまく動きませんでした
- EASELJS を使用した画像の縮小とトリミングと角丸マスク / 画像は new Image でイベント処理して画像サイズを取得します
- Three.js r73 での Canvas で平面を飛翔させる為の詳細デモ
- クリスマスに備えて、『雪を降らす snowstorm.js』のカスタマイズ / ダウンロードも何も必要ありません。jQuery も必要ありません
- JavaScript : 誰でもすぐ使える Google 円グラフ(2) : データを Google ドキュメントから取得する
- JavaScript : 誰でもすぐ使える Google 円グラフ
- カラーピッカーのライブラリなのですが、ちょっと雑な作りだったので、修正してリリースです。
- google.load で Yahoo UI のメニューを使う